この記事は、Fediverse Advent Calendar 2020 1日目の記事です。
こんにちは、こんばんは、はじめまして。国見小道と申します。セルフホスティングでPleromaを運営していたり、microblog.pubを運用していたり、本を書いたり音楽を出したりしております。最近YouTubeで動画を出し始めたりもしているのですが、体調不良、親知らず抜歯、新PC換装などもあり、技術書典9に新刊を出してからはあまりアウトプットができないでおります。今あげた活動については末尾にリンクを貼っておくので、気になる人は飛んでみてください。分散SNS萬本vol.2以外の物理本在庫が部屋を圧迫してて泣いているのでできればBOOTHから買ってくれると嬉しいです。
普段はパンチのある記事を書いているつもりですが、いろいろあったりやったりして気疲れが出ているので今回は軽めの記事です。さらっと読んじゃってください。
2020年度 Fediverse活動での振り返り
さて、2018年~2019年はMastodonにチャレンジし、2019年夏からはPleromaに移行し、日本国内ではほぼ建てているのが観測できなかったmicroblog.pubを春に建て、それらの経験を原稿とした分散SNS萬本 vo.2を技術書典9で新刊として出しました。ざっくりとそんなところで、もうちょっと細かく見ていくと・・・
- mstdn.guruのAGPL違反騒ぎ(結果的にオイゲンさんがセーフ判定だした)を通じてライセンスの理解をちょっとだけ深めた
- 独自APを作るにはフォローアクティビティ周りから進めるのがいいらしい(みたらしだんご氏談)
- (Pleroma)Relayのソースコードを読んでみた。読んでみただけ。
- ボルダリングをじわじわと始めた。なおコロナ禍
#痩せる2020
というハッシュタグでダイエット活動を記録した。なお半分以上は飯の画像をあげている。結果として体重は年初から8kgくらい増えた。全部外出自粛が悪い。- Zoomの有料プランを使い「
#もくもく会
」を始めた - microblog.pubを立てた
- リモート開催されたOSCでPleromaを紹介した
- コロナ禍をきっかけに宅録環境をさらに磨き上げた。トランペット練習・録音のためにMuteTube、ミキシングのためにAKG K712の購入。
- マストドンバンド部でリモートバンド部した。1作目の完全版がまだ未完成でやばいわよ。
- コミケ落選後、既刊でエアコミケ4日目に参戦した。結果的に外人に陰茎のサイズを聞かれることとなった。
- 仕事がほぼ完全リモートワークとなり、ワークスタイルとして望んだ結果となったが、引きこもりが体にだいぶ悪影響を及ぼし、それが今年ずっと続くこととなった。
- 技書博3が中止になり、分散SNS萬本2の締め切り設定が消え去る→結果的に出版がグダグダになる。
- 技術書典9(オンライン即売会)で「刺され!技術書アワード」に最終候補まで残った(結局受賞はならず)
「分散SNS萬本 vol.2」への取り組みと、それに付随した「リモートもくもく会」が今年のメインの活動となったようです。ほかの活動を大別すると、お部屋の環境を1年かけて整備したようです。1か月に1回はたくさん物を捨ててます。今日も捨てました。合羽が4着ぐらいあっていらねえーーーーってなりました。
2020年度のFediverseに対する雑感
今年はどのソフトウェアも、どのセルフホスティングサーバーも、足場固めの年になったかなと思います。僕が愛用するPleromaでは年末年始あたりでメジャーバージョンが2になりましたが春~夏にかけて強烈なメモリーリークが発生し、省コストで運営する多くのPleroma鯖缶を苦しめたと思われます。僕自身も長く苦しみました。結局解消し、普段のPleromaを取り戻しています。バージョン2になったことで大きく変わったことについては、拙著合同誌「分散SNS萬本 vol.2」を読んでください。なお、現在物理本まだ頒布できていない状態で、技術書典9限定の状態となっております。一応電子版は技術書典9から購入できる状態ですので、早めにほしい場合はこちらからお願いします。
コロナ禍でオフライン環境が窮地に追い込まれプロでさえ現状のままの稼ぎが厳しくなったことが影響し、YouTubeが更に大躍進を遂げて、血みどろのレッドオーシャンになっていると感じています。やっぱりお笑い芸人のトークは面白いし、プロ楽器奏者の解説や軽いレッスンは効きます。素人の中でも面白かった人達で競い合っていたYouTubeにガチのプロが押し寄せて大変なことになっているうえに広告を打つ企業側の利回りも悪くなってきたため広告単価もしょっぱくなり、広告費をメインとして収益を上げていくのは本当に厳しいなと思わざるを得ません。
そんな中で、YouTubeの脱中央集権版として誠意開発されているPeerTubeですが、こいつをうまく使って生活を豊かにするアイデア出しに挑戦したりしている人が(僕の観測範囲の中で)おらず、果たして2021年はPeerTube大丈夫なのだろうかという心配があります。杞憂だといいんですけどね。
もし2021年にこういう機能が欲しい!と要望するとしたら、「コミュニティ」をちゃんと作れる仕組みができるとよいなと思います。先のように「広告費で稼いでいくのは厳しい」となっており、個人が動かしていく世の中にだんだん向かっていると感じています。その中で「コミュニティ」を作れる手段がもっと増えるといいと思うんですよね。できれば、収益化できるようなものまで行くと良い。「個人」を支える「ファン」が「分散」しつつやっていく。そんな未来が来たらどうなるでしょうか?
まだまだFediは可能性に満ち溢れていると思います。
各種リンク
お参りしてくれると嬉しいです。