表題の通り、レギュラーで使用している分散SNS(おひとりさま)をMastodonからPleromaに変更することにしました。おひとりさまサーバーで表明した内容をそのまま転記します。もし移転作業中に連絡を行いたい場合は、Keybaseや国見小道@mstdn.nere9.helpなどにお願いいたします。
【お知らせ】
弊Mastodonサーバーですが、AWSの無料枠終了に合わせて、『2019/4/30』に畳む事に致しました。理由としましては、ユーザー・管理者としての経験としては素晴らしかったのですが、
- どんどんヘビーになっていくMastodonに対して、分散SNSにおいて最強であるおひとりさまサーバー思想がハマらなくなった
- 日本語圏における独自AP実装がMastodon優勢すぎて面白くない
- 飽きが来た。別のサービスの乗り心地を試したい
- なんだかんだElixirが気になる
などがあり、自分の独自APがリリースするまではPleromaに引っ越すことにしました。引越し先アドレスは pl.komittee.netの予定です。10連休の内に作業します。2019/5/1から2週間は410を返した後、サーバーを落とします。
例のごとく、他ユーザーをサーバーに受け入れる気は全くありませんので、Pleromaに移ってからもリモートフォローより何卒よろしくお願いいたします。
Mastodon、今までありがとう!これからもまたFediverseにてよろしくお願いします。
エトセトラ
Mastodonの機能性は本当に素晴らしいものでした。どれほど素晴らしいかについてはアドベントカレンダーに書いてある通りです。利用者が多いため初手分散SNSを建てるのに多くの助けを得られますし、リポジトリの整備が行き届いており、メンテナンスもサービス運営未経験でもやりやすいです。楽とは言えませんけどね。そりゃ初体験のことなんて楽にできるわけないんですけどね。
しかし、Mastodonはやはり「大人数を収容する前提で作られているサービス」であるなという所感が1年ほど運用してて強まってきました。「収容しているユーザーに対して多くの利便性を提供する」という方針で行くと、どうしても多機能になっていって、ヘビーなサービスになっていきます。それはmixiやTwitterやFacebookなどが繰り返してきた歴史そのものであるわけです。
Pleromaはサービスのコンセプトとして「軽量」を掲げています。日本語圏Pleromaインスタンスとして有名なのは3.distsn.orgだと思っております。そこのサーバー運営者に質問してみたところ、3000ほどのサーバーと連合していてメモリ512MB(さくらVPS)で運用できているという回答を得られ、驚きました。2/3ほどの連合範囲である僕のMastodonサーバーがメモリ2GBで動かさざるを得なかったことを考えると、これはとても素晴らしいことです。
日本語圏の分散SNSはMastodonがとても多数を占めていると思っておりますが(ちゃんとした統計をfediverse.networkあたりから取れたらいいな)、大多数が100Userほどぐらいしか抱えていないサーバーだと思っているので、それらのサーバーにPleromaを起用することでかなりのコストダウンを図れるのではないかと思います。機能面に満足いくかどうかというのはサーバー運営者に依るところではありますが。NSFWやCWが標準実装されているので、それだけでも僕としては十分ではないかなと思います。あとはどれだけフィルタリングが効くかどうかというのは試してみないとわかりません。
僕としては、「分散SNSはおひとりさまサーバーで自分だけを収容して運用することが最強である」という理念でおりますので、とにかく軽量で、リーズナブルに運用できるのが必須事項であると思っております。そしてジャップ的にはそれなりに運用が続いていて、新規参入者も散見できるサービスというところでもPleromaは安心感があります。そんなわけでPleromaをお引越し先に選定しました。
今後、僕のミッションとしては、分散SNSを題材にした技術同人誌の頒布と、独自ActivityPub実装を進めて、おひとりさまサーバー理念をより強固にする、というものがあります。 このブログでアドベントカレンダー2018に書き連ねてきたように、大人数を収容する大規模で中央集権なSNSは機能的に、そして相互理解が破綻することが目に見えています。そのため、ActivityPubなど、分散SNSを推進するプロトコルに(できれば幅広く)対応する軽量分散SNSを作成し、より最高なマイクロブログサービス体験を多くの人に得られるよう、邁進していく次第であります。どうぞよろしくお願いいたします。
「分散SNS萬本1」 執筆者募集中です。
分散SNSを題材にした技術同人誌の頒布に関しまして、共同執筆者を募集しております。現在僕を含めて4人が執筆者に名を連ねております。C96夏コミに焦点を定めておりますが、仮に落ちたとしても、夏コミ開催に合わせて弊BOOTHから頒布したいと思っております。分散SNSというテーマに少しでも該当するのであれば、記述内容は自由です。20人まで執筆者募集しておりますので、もし何か書きたい人いましたら何卒参加のほどお願いいたします。