ここ10日間ほど、アウトプットの手が止まっておりました。カスタムキャストのミッションで他ゲームの広告を再生しないといけないやつがあってその中でBricks Ball Crusherが気になったので試しにやってみたら3日間吹っ飛ばされたり(人生もCrushしそうになる危険を感じたのでアンインストールした)、ビッグバンドの練習の準備などがありましたが、一番大きかった要因として、『物理版同人誌セット、購入者や著者陣にどう送ればよかとですか????』という疑問を解決するのにかなり時間がかかり、また、送るための勇気をとても必要としたことでした。物理本を配送して不備があったら大変な手間になってしまうためです。初めてのことに意志の力を使うのはままあることですが、手戻りのこともかなり考えたりして、正直かなり疲れました。いろいろ気を付けてもミスもしてしまいましたし。
そんなわけで、これから同人誌を購入者に自宅配送する人や、共同執筆者に献本を送る際、どのような手段が楽かについて書き残しておきたいと思います。これは2019/10/19時点での情報であることに気を付けて下さい。
頒布物と梱包資材の想定
本当に最低限の装備ですこれ。
- A5同人誌 ※A5技術同人誌もっと増えろ!『リーダブルコード』『ヘルシープログラマ』と同じサイズですよ。
- クラフト封筒 角型5号 ※A5書籍用の封筒サイズ。
- OPP袋 A5用 ※雨から守るため、必須。テープ付きがおすすめ。あまり本が厚いと破れそう。
プチプチ必要かもしれないと思って一応買ったのですが、今のところ未使用です。
あんしんBOOTHパックを使って購入者に物理書籍を送る
pixivのサービスとして、BOOTHがあります。自分が作成したものを頒布するのに向いております。後述するpictSPACEでも頒布できますが、検索機能の充実性においてはBOOTHのほうが強いため、通販を積極的にやるならBOOTHが良いと思います
チェックリスト
- ☐物理書籍を用意する
- ☐BOOTHショップを開設する
- □商品登録をする
- ☐注文が入ったことを確認する
- ☐注文詳細から発送処理をする(あんしんBOOTHパック ネコポス)
- ☐二次元コード発行・受付番号を封筒に書いてヤマト営業所に持っていく
- ☐発送完了通知をBOOTHから送る
- ☐(発送が完了したことを見届ける)
BOOTHショップ開設・商品登録
やってみたところ、かなりお手軽にショップ開設、商品登録ができるイメージでした。BOOTHが出しているマニュアルが抜群にシンプルによくできているのでこれ以上書くことはないです。しいて言えば、「どのように商品説明を書けばいいのか?」というのはノウハウがあるので、よく売れている商品の説明欄を見て、どんな要素を盛り込めば売れ行きが良くなるかを調べるのはよいと思います。
注文から発送処理(あんしんBOOTHパック)~ヤマト営業所に持っていく
ここは一番手のかかる場所です。このフェーズが調査に一番時間を要しました。順を追って説明していきます。
まず前提条件として、頒布する品物(A5~B5同人誌を想定)はあんしんBOOTHパックで配送することをお勧めします。推薦する理由として
- 出品者が個人情報を握らずに済む
- 手順がコンパクトになる(ユーザー解説記事)
があげられます。
個人情報を出品者が握らなくて済むのは本当に良いです。購入者としても信頼する企業にさえ渡しさえすれば無駄に個人情報まき散らさなくてもよくなりますし、出品者も配送作業においてしくったときに個人だと処理が大変なところをBOOTH側にある程度助けに入ってもらえることが可能になります。かつ、利用料も個人で出すよりもそれほど差がなく利用ができるので、匿名配送の利点を享受するには十分な利用料だと思います。
また、手順がコンパクトになるというのは、宛名書きのところで効果を発揮します。匿名配送を通すと、BOOTH事務局にさえ送ればいいので、こちらでさまざまなバリエーションとなる購入者住所を書かなくてよくなります。たとえデジタル化したとしても、この先にあげる二次元コードを読み取って作業完了となる手軽さに勝てません。やることがシンプルになるというのは本当に強いことなんだなあと再認識いたしました。
では、注文が入った後どうすればよいかについて書いていきます。といいつつも、やはりBOOTHが素晴らしいマニュアルを用意しているので、これをまず読んでください。
商品登録時に、配送方法に「あんしんBOOTHパック」を設定します。そして、注文が入ると注文管理から注文詳細を読めるようになるので、そこから「二次元コード」を発行し、受付番号・注文番号を梱包したものに書き入れます。受付番号・注文番号どちらか書いておけばよいですが、両方書いておいたほうが失敗したときに参照がやりやすくなります。受付番号などを書いておかないと送り先不明で帰ってきちゃうのでご注意を。
二次元コードを発行したら、ヤマト営業所に持っていきましょう。ファミリーマートに持っていくのはよくありません。ファミマに持っていくと、まず配送は本業ではない点で不安ですし、実際キャンセル処理をやったのですが問い合わせラインがつながらなかったようでとても待たされて、「これインターネットで自分がやればすぐなのになあ・・・」と感じました。別にヤマトでもキャンセル処理が煩雑であるかもしれません、起きたことがないので断言はできませんが、まあ自分の経験は嘘ではないだろうというところで・・・。
あと、先ほどのユーザー解説記事にも書いてあるんですけれども、ネコピットが有能なんですね。自分のところではfamiポートみたいな操作感覚で、シンプルな手順でサクッと終わらせることができました。最初はヤマトの職員さんに手伝ってもらって操作を覚えたら、あとは二次元コードをネコピットに読み込ませ、印刷されて出てきた送り状と頒布物をセットにして受付に渡せば、もう完了です。ヤマトで手数料は送付するもののサイズが変更されなければ変わらないはずです。つまりは無料で突破できます。すごいね。
二次元コード発行からヤマト受付に渡すまでは、すぐ慣れることができると思います。やることが匿名配送のおかげでとってもシンプルになっているので、配送のルーチンワークも苦痛になりません。皆さん利用してみましょう。
pictSPACE匿名配送を使って著者陣に物理献本をする
匿名配送については、pictSPACEを利用したほうが良いという感想を得てます。もし公募型アンソロジーで多くの人に寄稿いただけた場合は、「集荷処理」により送料を節約して献本をすることができます。ここが一番でかいんですが、BOOTHのシークレット公開でも似たようなことはできるので、好みに合わせてください。しかし、BOOTHのほうは月額550円なので、正直ちょっと割高に感じますけれども。
チェックリスト
- ☐物理書籍を用意する
- ☐pictSPACEショップを開設する
- ☐店舗にパスワードを設定する
- ☐SNSアカウントやメールなどで店舗パスワードを伝える
- ☐著者陣より注文していただく
- ☐著者陣からpictSPACEのメッセージ欄から名前を聞く/注文番号を別サービスで個別に聞く
- ☐注文詳細から発送処理をする
- ☐クリックポストを使用する or 別の「集荷処理」をしてpictSPACE事務局に送付
- ☐発送完了通知をpictSPACEから送る
- ☐(発送が完了したことを見届ける)
pictSPACEの匿名配送については、こちらもpictSPACEが出しているマニュアルがほぼすべてです。匿名配送利用料に350円がかかることに留意ください。
店舗にパスワードを設定する
pictSPACEでは料金0円、送料0円という設定で通常頒布を行うことができます。これだけだと通常のお客さんに注文されてしまうので、店舗自体をシークレットにすることで、プライベートな公開を可能にします。
著者陣からpictSPACEのメッセージ欄から名前を聞く/注文番号を別サービスで個別に聞く
これをなぜしないといけないかというと、匿名配送利用料を返金するためです。匿名配送ゆえに購入者の情報が分からないためです。ごく当たり前な話なんですけどね。始めた時に気づかなかったんですよね自分…
pictSPACEでは注文詳細で購入者と匿名でダイレクトメッセージを送りあうことができます(BOOTHにもあります)。お金戻すために申告していただくのでうそを言っても意味ないです。配送先は当然ながら出品者からはわからないので、怖がらなくて大丈夫です。
注文番号を別サービスを通して聞くことでも、どの寄稿者が注文したかを知ることができます。メッセージが返ってこなかったら別サービスから反応をチェックするのもよいでしょう。
クリックポストを使用する or 別の「集荷処理」をしてpictSPACE事務局に送付
BOOTHでは二次元コードを発行して事務局に送付という流れでしたが、pictSPACEでは運送会社との連携をとっているわけではないため、個人間で品物を送るときと同じように梱包して配送する作業を行います。僕はクリックポストを使用しました。クリックポストの使用法自体は日本郵便のマニュアルにあたってください。集荷処理についても同様です(やったことがないのでどのマニュアルに当たればいいかもわからない)。
(発送が完了したことを見届ける)
pictSPACEは「頒布物がいまどの段階にあるか」を逐一教えてくれます。ユーザーフレンドリーでありがたいことであります。
pictSPACEの配送ペースはゆったりです。だいたい1週間+ほどかかって配送が完了します。しばしば過程を見届けて、完了したら匿名配送利用料の返金をわすれないようにしましょう。
インターネットを通して、CtoCで品物をやり取りする機会が増えているため、新たな匿名配送手段が出てくる予感がしています。より便利な配送手段が出てくるかチェックしていきましょう。
配送するために自分で調べたことについて再利用するために記事を書きました。もともとモノを届けるということは長い間行われてきてる中、インターネットの発達により、よりスマートな配達手段が生まれてきております。
そのため、自分の中で「何が一番良いのか?」を探し当てて、必要物資を調達し(ここ、頒布物によりいろいろ変わるため本当に大変!)、無事運送担当に届けられ、出荷完了通知も来たため、本当にほっとしております。大変でした。慣れるまでがね。
さてここからは、また来る、冬の祭典に向けて、シコシコと文章を書き溜める日が始まります。息抜きにアンソロジーシリーズの執筆を進めたり、FediverseアプリにContributeしたりして、無に限りなく近づきながらもやっていきたいと思いますので、よろしくお願いします。
じゃあ!!!