前回はアンソロジーというものの説明をしました。

調べていたとき、よく合同誌と言われていたものが、ちゃんと名前が付いていたんだなあと驚いたものです。そしてコミケでアンソロジーを出した後、合同誌とアンソロジーの違いを今更に理解しました。同人道、まだまだ先は長い。

さて今回は、知人同士型、依頼型、公募型の3つのなかからなぜ公募型を選んだか書いていきます。

技術同人誌、そして「分散SNS」というテーマ

IT技術を取り扱う僕としては、内輪でよく知られてるものをそのまま書こうというよりは、集まって来てくれた著者が何か新しい情報を持ってきてくれると、主催しがいがあったなあと感じるわけです。

そして、分散SNSというテーマは、知人同士で取りまとめるにはあまりにも広すぎるわけです。まだまだ僕の知らない人は大勢います。きっと分散SNSの技術的・コミュニケーション的なノウハウが、そこかしこに眠っているはずです。

知人同士ですと(それなりに分散SNSをやり込んでいる同好の士とはいえども)、寄稿の「幅」を狭めてしまうのではないかと感じました。そのため、もっと幅広く募集するために公募型アンソロジーという選択をしました。

公募型は寄稿の形をとりやすい

前回、「リスナーのお葉書コーナー」という説明をしましたけれども、これこそまさに、即売会で出すまでの工程、また同人というスタイルにマッチするのです。

基本的に同人誌を売るという行為は「販売」とは呼ばないです。「頒布」と呼びます。なぜかと言うと、あくまで「これを知ってくれ!」と言う思いを胸に同人誌を売っているので、利益を出すことを目的にしていないんです。そのため、「寄稿」というスタイルがとりやすくなります。・・・繋がりますでしょうか?

実際、本を出すまでに費用はどうしても発生するので、タダでとはいかないわけですが、同人という土壌では利益を出すことを考えないわけです。そのかわり、より気軽に「こう言うのを出してみようぜ!多分真っ赤(赤字)になるだろうけど、それでも出すほうが楽しいじゃん!」といった気持ちが芽生えやすいのだろうと思っております。だから、寄稿もしやすいだろう、という考えです。


お金のやりとりについては次回やります。ここはとても大事なところです。トラブルを避けるためにも、お金の流れは透明に、明確にしましょう。

「寄稿した同人誌が、黒字になったら?」

Imagine….